2日目のカレーっておいしいですよね!
人によっては作ってすぐは食べないで2日目以降から食べるって方もいますよね~。
しかもカレーって大きな鍋でたくさん作ったほうがおいしいって聞きますし。
そんなカレーや煮込み料理で食中毒になる事例があり、最近はテレビでも多く取りあげられるようになりました。
それがウェルシュ菌による食中毒です!
詳しく言えば大鍋で調理するような料理で夏場にこのウェルシュ菌による食中毒が発生しやすいんです!
特に夏場はお祭りでたくさんの料理を作ったりすることもあると思うので注意が必要なんですよ。
そしてちょっと厄介なのが温めれば良いわけじゃないんです。
レンジでチンしたりよく温めれば殺菌できる菌も確かにいますがウェルシュ菌はレンジでも死にません。
ウェルシュ菌の食中毒にならないためにはコツがあるのでぜひ頭に入れときましょう。
特にイベントなんかで第三者に被害を出してしまったりしたら取り返しがつかないですからね!
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ウェルシュ菌の食中毒はどのくらいの時間でどんな症状が出る?
ウェルシュ菌が作る毒素(エンテロトキシン)の作用で下痢や腹痛が主な症状になります。
発熱や嘔吐はあまり起こることはありません。
水のような下痢が数回続き、多くの患者は2日程度で回復に向かうと言われていますね。
食中毒としてはあまり重い症状は出にくいですが、まれに血便などが出る重症例があるので注意が必要です。
ウェルシュ菌が体内に入ってから症状が出るまでは6~18時間程度で、多くは12時間(半日)程度です。
ウェルシュ菌での食中毒は比較的軽い症状なので下痢が治まれば回復していきます。
病院にあえて行かなくても治るという点はまだホッとしますね。
ただし下痢止めの薬を飲むのはNG!
これは他の細菌性食中毒と同じです。
下痢は食中毒の原因を体外に出すためのものでもあるので止めてはいけないんです。
下痢で脱水症状を起こさないようにしっかり水分補給を行って安静にするのが1番です。
ウェルシュ菌の殺菌方法でやってはいけないものは電子レンジ!?
一部の細菌による食中毒の中には電子レンジで殺菌できるものもあると言われています。
電子レンジの仕組みであるマイクロウェーブで細菌自身が加熱して死滅したり、たんぱく質が変性するために殺菌できるということが根拠です。
ですがウェルシュ菌の場合は電子レンジは殺菌方法としてはNGと思っておいたほうがいいと私は考えます。
まず1つはウェルシュ菌の対策として厚生労働省のホームページでは電子レンジでの殺菌を取り上げていません。
さらにはウェルシュ菌は芽胞(がほう)という殻のような形になるんですが、この芽胞は100℃で6時間加熱しても死滅しないとされているんです!
いくら電子レンジで菌自体が発熱したとしても数分では無理ということになりますよね。
ウェルシュ菌の特徴に電子レンジでの殺菌方法がマッチしていないと言えると思います。
確実に殺菌できるかどうか分からない方法はオススメできる方法とは言えませんよね。
それにウェルシュ菌の特徴を知ると殺菌方法よりも適切な対策が分かりますよ!
ウェルシュ菌はどこにでもいる!無くすより増やさないことが大切!
ウェルシュ菌自体は自然界のどこにでもいる菌で食材では肉類(牛、豚、鶏に関わらず)に多く存在しています。
それに人間の腸内にもいます。
でも悪玉菌に分類されてニオイの強いガスの原因になったりする菌でもあるんですね。
このように私たちの周りに普通にいる菌なので食材からキレイに取り除くことは難しいです。
ウェルシュ菌のもう1つの特徴が高温で加熱しても死滅しないということと酸素が嫌いであるということ。
電子レンジの話のところでも触れたように、芽胞という状態になると長時間高温で加熱してもやっつけられないんです。
そして酸素が嫌いということは冒頭での大鍋のカレーや煮込み料理につながってくるんですよ~。
大きな鍋でカレーや煮込み料理を作ると中心の方に空気に触れない場所ができやすくなりますよね?
そこがウェルシュ菌にとって格好の場所になっちゃうというわけ。
大鍋で作ったカレーはつい「後でまた火を入れるからだいじょうぶ!」って思うものだけど、他の細菌には通用してもウェルシュ菌には通用しないということなんですね。
ちなみに芽胞になるとアルコールも効かないと言われてます。
だからウェルシュ菌の場合は無くすより「増やさない」ことが1番の対策になるというわけです!
ウェルシュ菌のただ1つの対策は増やさないこと!ポイントは空気と冷やす!
ウェルシュ菌の食中毒にならないための対策のポイントは2つです。
・すぐ冷めるように工夫すること(40~45℃くらいが1番ウェルシュ菌が増える温度だから)
カレーや煮込み料理を大鍋のままコンロに置いておくことはどちらもちゃんと対策できてないってことになります。
大鍋の中や底の方は空気に触れないし、大鍋のままではなかなか冷めないからです。
増えたら最後、加熱してもウェルシュ菌は無くならないので「後であっためるから~♪」はダメですよ!
では具体的な対策を紹介していきますね。
大鍋で大量に作るとどうしても真ん中から下は空気に触れなくなります。
大きく底の方からかき混ぜて空気に触れる部分を増やすことが大切です。
[作りおきを保存する場合は小分け容器に移す]
保存するなら小分け容器に移すのが1番良い方法です。
小分けにする時に空気に触れやすくなるし、小分けにすれば冷めるのも早くなるからです。
保冷材の上に容器を置いたりすればもっと早く粗熱も取れますよね。
小分けにしたら安心せず、粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫へ入れてくださいね!
要は鍋のままコンロに置いとくのが1番ダメってことです。
料理を保存するなら小分けにして早く冷ますのが1番だ!と覚えてくださいね。
これはウェルシュ菌だけでなく他の細菌の食中毒にも言えることなので(^^)
あとは買い物の時に肉類は早く持ち帰って冷蔵庫に入れたり、調理の際の手洗い、生肉と野菜のまな板は分けるなど基本的な食中毒予防の方法を取っていればバッチリですね♪
そして温めなおして食べる時はウェルシュ菌は加熱で死なないとは言え、しっかり中心まで加熱してから食べましょう。
他の細菌がいたとしてもしっかり加熱することで防げますからね。
まとめ
食中毒はあっためれば大丈夫と思ってたのにそれが通用しないってけっこう驚きだと思います。
細菌にはいろんなヤツがいるということがよく分かりますよね。
私もよくカレー鍋はコンロに置きっぱにしてました。
それに小分けにするのも洗い物増えるし面倒くさがってしてなかったんですけど、今は鍋のまま置かないように気をつけてます。
食中毒にならなかったのは運が良かっただけなんでしょうね。
5月~9月は細菌性の食中毒が増える時期なので特に注意してお腹を壊すことを防ぎましょう!