アメフトの除名処分とは?どんな罰則なのか関東学生連盟について解説

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アメフトの試合

日大アメフト部のタックル問題で、内田正人前監督と井上奨(つとむ)コーチの処分が決定しました。

決定した処分は「除名」、決定した団体は関東学生(アメリカンフットボール)連盟というところです。

今回の除名処分とは結局どのような罰則で、関東学生連盟とはどのような団体なのか解説します。

アメフトの除名処分とは?どんな罰則でどれくらいの重さなの?

今回処分の対象となったのは、

  • 内田正人前監督
  • 井上奨(つとむ)前コーチ

の2人で、どちらも除名処分が決定されました。

ここで関東学生連盟の処分8種類を一覧にまとめますね。
(上から重い順)

  • 除名
  • 資格のはく奪
  • 団体活動の一時的または無期限停止
  • 公式試合の無期限出場資格の停止
  • 公式試合の一定期間出場資格の停止
  • 公式試合の一定数出場資格の停止
  • 戒告
  • 訓告

内田正人前監督と井上奨コーチは最も重い処分が決まったということになります。

この処分は関東学生連盟の理事会で決定されましたが、1番重い除名処分のみさらに加盟チームの代表総会での承認が必要になります。

また関係者やチームにも以下の処分が決定しています。

  • 森琢ヘッドコーチ:資格はく奪
  • タックルした選手:2018年シーズン終了までの出場資格停止
  • 日大アメフトチーム:公式試合の資格はく奪

そして「除名」処分がどのくらいの重さかというと、「関東学生連盟に復帰することができない」いわゆる永久追放だそうなのですが、実際のところは細かい規定はないんだとか。

規律委員会を設け、関係者からのヒアリングを行い、理事会で処分を最終決定する方針だが、実は「処分に関して細かい規定はない」(同連盟)というのが実態だ。

引用:夕刊フジzakzak

ただし今回の場合は事実上、永久追放となる見込みです。

これで公式にも内田前監督と井上コーチは関東学連のアメフト関係に関わることは難しくなったことになります。

その前にあの会見の内容を見てしまうとこの2人に任せようという人はほぼゼロですよね。

関東学生連盟とはどんな団体なの?

関東学生アメリカンフットボール連盟とは、関東や山梨県、新潟県の96大学のチームが加盟している一般社団法人です。

組織図イメージはこんな感じ。

理事長

理事会

理事(各大学から)

さらに今回のタックル問題のように重大な違反行為が発覚した場合は、理事長により規律委員会が設置されます。

連盟の活動内容は試合の運営指導者や選手への安全対策、違反が合った場合の調査や罰則決定です。

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管理人の個人的な意見

アメフトはどうしても体が接触するスポーツなので、これまでも「ひどいな」と思われるプレーはあったはずです。

でも今までここまで大きな問題になったことはありませんでした。

これはあくまでも私の個人的な意見なのですが、ちょっとひどいなという反則が起こってもその場の退場で終わってしまっていたんじゃないかなと思うんです。

それも大学アメフト界の空気みたいなものがあったんでしょう。

スポーツってその世界に長くいると確かに良くも悪くも空気に慣れてきてしまうのは否めません。

私もバレーボールを長くやっていたので多少は分かります。

「あ~あのプレーは仕方ないよね(私もやっちゃうし)」

「怒鳴られても当然」

スポーツをしたことがない方からするとビックリするようなことが当然のようにあると思います。

それが今回のタックルは実際の映像が残ってしまったり、審判もその場で退場にしない(できない?)、監督も選手を下げないなどあまりにフェアスポーツではないことがたまたま世に出たのが1つ。

そしてその映像がアメフトを知らない人たちがたくさん目にしたことが1番大きなことだったと思います。

そして長期的に見たらこれが良いきっかけになってほしいというのが1番ですね。

たぶん日大以外の大学も自分たちを振り返っているはずです。

そしてこの問題を内田前監督、井上コーチのせいだけにしてほしくないです。

この人たちも少なくとも今までアメフトの世界で育ってきているんですから。

関東学生アメフト連盟はこれをきっかけに透明性のある運営をさらにしてほしいし、学生たちも自分たち主体で何ができるか考えて行動してくれることを期待したいですね。