2017年の世界陸上ではジャマイカのウサイン・ボルト選手がラストランということでかなり注目が集まっていました。
メインの100Mのレース。
息を呑む会場で賞賛を浴びたのはボルト・・・ではなかったんですね。
優勝したのはアメリカのジャスティン・ガトリン選手。
しかもあの英雄ボルトを破ったら賞賛の嵐になるはずが、ガトリンの優勝が表示された途端に大ブーイング!!
私も後に動画で確認したんですがめっちゃすごかった。
勝ってこんなに認められないことってあるの?ってちょっとショックな気もしちゃうほど。
ガトリンがこんなに嫌われている理由を私も知らなかったんでビックリしましたね。
なぜガトリンはボルトを破って王者となったのにこんなにブーイングを浴びてしまったんでしょうか?
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ガトリンにはドーピング問題で出場停止の過去が
信じられる?
30歳のボルトを破ったのは、なんと35歳のガトリン。
会場大ブーイングの中、それでも折れずについに12年越しの夢を叶えて、ボルトに勝ったガトリン。
本当に尊敬する?? pic.twitter.com/YEWh6hTqtr— RICO(田中 紀子) (@kura_sara) 2017年8月5日
ガトリンは2001年と2006年のドーピング検査で陽性反応が出て、2006年に出した世界タイ記録剥奪、最長8年間の出場停止処分を受けています。
処分は後に「今後ドーピングに関する調査に協力」を条件に減免になり4年で復帰しています。
それまではアテネオリンピック100mで金、2005年の世界陸上100mでも金と「ガトリンが」ヒーローだった。
それが2度のドーピングで全部消し飛んでしまったんです。
ボルトが頭角を現してきたのは2007年ごろ。
ちょうどガトリンが問題を起こしたのと入れ替わりに現れたニューヒーローだったんですよね。
過去には世界記録タイの記録を出し期待の星だった選手のドーピングは、世間には衝撃的で裏切り行為だと受け取られたんだと思います。
過去にドーピング問題から復活した選手はいるの?
スポーツ界でドーピング問題はよく聞く話ですよね。
国際大会でドーピングしてる人が1人もいないことのほうが珍しい気がします。
このこと自体はとても残念なことですが、ドーピング問題で処分を食らった後にガトリン選手のように復活した選手は他にもいるのかな~と。
私個人の印象としてはガトリン選手ほど華麗に復活できた人はいないように感じたんですけどね。
調べてみたら陸上短距離に限っては2人、ドーピングから復活してメダルを獲得した選手がいました。
[ヨハン・ブレイク/ジャマイカ]
ちなみにヨハンブレイク
9秒6出した時
今の俺の年齢と変わらない件 pic.twitter.com/uyUSDQoRXF— 前川 裕貴 (@ganota100mm) 2017年8月4日
興奮剤の陽性反応が出たため、3か月の出場停止処分→2年後、第13回世界陸上大邱大会の男子100m決勝でボルト不在の中、金メダル獲得。 (ボルトは失格)
またタイソン・ゲイに並ぶ世界歴代2位の記録も持っている。
[フレーザー・プライス/ジャマイカ]
ジャマイカのラムちゃんことフレーザープライスは出場していないのか pic.twitter.com/uc05nvwJHv
— ぺす (@pesrevi) 2017年8月5日
鎮痛剤のオキシコドンでドーピング検査陽性、6か月間の出場停止処分→2年後のロンドン五輪で女子100m連覇。
(2008年北京五輪でも金のため)
ヨハン・ブレイク選手についてはあまり聞かない名前ですが、ボルト選手の練習パートナーだったそうです。
ブレイク選手がドーピング処分を受けたのは2009年。
しかもボルト選手の所属クラブから5選手も陽性反応が出て、もしかしたらボルトも・・?と話題になりました。
その後ブレイク選手はリオ五輪の4×100mリレーでも金メダルを獲得するなど活躍しています。
今回の100m決勝にも残ってましたしね。
フレイザープライス選手は2017年の世界陸上は妊娠のため出ていませんが、リオ五輪では3位と活躍してます。
リオでは髪の毛を「リオカラー」に染め、ファッショナブルな面でも注目されてましたね。
調べてみたらドーピングしたら絶対活躍できないわけでは無いんですね。
しかもガトリン選手ほどブーイングされたり嫌われてないって言うのはガトリン選手と何が違うんですかね~?
背景が分からないんでなんとも言えないけど、なんか腑に落ちない。
「ドーピングした」事実以外にガトリン選手には問題があるのか、それとも「2回した」ことが原因なのか。
まぁ、ヨハン・ブレイク選手もフレイザー・プライス選手も会場ではブーイングされてたのかもしれないですけどね。
ガトリンへのブーイングに対する意見は?
ガトリンに対するブーイングは過去のドーピングによるものと言われていますが、私自身は疑問符。
だって調べたらドーピングしても活躍してブーイングされない人もいたわけだし。
フレーザープライス選手なんて人気者のほうですからね。
Twitterでもいろんな意見が。
100m優勝したガトリン選手に大ブーイング。1度でもドーピングに手を出した選手は世界一になっても英雄になれない。
— 朝原宣治 (@nobinobi0621) 2017年8月5日
日本陸上界で活躍した朝原選手の意見。
やっぱり選手目線ではこれが正論だと思います。
マジメにやっている人が報われないですからね。
昨日のハイライトとして、ガトリンの選手紹介の時の大ブーイングには面喰らった。理由はもちろん過去に数回ドーピングを行ったという事実があるから。(ガトリンは今クリーンだとしても)目の肥えた陸上ファンたちは常にクリーンな競技を求めている。それが世界の陸上ファンの共通認識なんだろう。
— SUSHI MAN (@sushimankawarai) 2017年8月5日
この意見も非常に正論。
でもこんなにもクリーンさが求められているならなぜドーピングが無くせないのかも私はよく分からないんですよね~。
やっぱり名誉よりもお金ってことかな。
ドーピングで自業自得とはいえ、アスリートとしての全盛期にあたる年齢期まるごと出場停止。不在の間に史上最強の選手が出てきていて、自身は気付けば35歳。
死ぬ思いで努力して戻って来て、世界大会決勝に進んでも、世界中でブーイングを浴びる日々。そのガトリンが勝ったんだ(´???`)
— 尻毛魔神@3日目東テ-51a (@mazihandsome) 2017年8月5日
これは私の意見に近いですね。
ドーピングは絶対に認められないけど今がクリーンであるならば素直に努力はすごいと思うんですよね。
今がクリーンならですけど。
気になるのは次のやりとりです。
最初のツイートにリプする形でコメントされてました。
2011年テグ世界陸上、ボルトがフライング失格になったレースで優勝したヨハン・ブレイクも過去にドーピングで処分を受けていますが、2012年ロンドン五輪の時は「ボルトとおの仲間たち」というくくりで温かく迎えられました。 https://t.co/aFr56pn14V
— Ayako Oikawa (@AyakoOikawa) 2017年8月5日
ブーイングの理由はドーピングではないような気がします。ガトリン自身が言っていたのですが、昨年まではブーイングはなく、今回が初めてだったようです。英国のマスコミがガトリンを悪役に仕立てたのでは、との意見があります。
— K Ken Nakamura (@KKenNakamura) 2017年8月6日
ガトリン、初めてと言ってるんですね。2015、2016もブーイングされてました。ただ、本人に聞こえるほどではなかったんでしょうね。今回のブーイング、テレビでは現場にいるようには、強さがわかりませんでした(やっぱり現地がいい!)。ドーピングだけが理由ではないのかもしれませんね。
— 増田創至 (@masudasoji) 2017年8月6日
やはりヨハン・ブレイク選手はあまり批判を受けてないんですね。
ガトリン選手がここまで今回ブーイングを受ける理由はドーピング以外の何かがあると私も思います。
ただそれが何かわからないんですけど。
リプの中にあるようにマスコミの印象操作のようなことがあったのだとしたら、いくらガトリンが過ちを犯していたとしてもやってはいけないことだと思います。
なんか日本の1回失敗したらもう人生詰むみたいな雰囲気に似てて嫌な気持ちになるんですよね(T-T)
まとめ
私的にガトリン選手に何の思い入れもないので(良い意味でね!w)客観的に見てもブーイングは気分が悪いです。
確かにしてはいけないことをしたかもしれないけど、それよりも心が折れずにレベルを維持していたことに驚くし素直にすごいと思うんです。
しかも35歳ですよ!
まぁ、もうドーピングをしていないことが前提ですが。
ボルトに伝説になってくれることを期待していたのかもしれませんね。
それが叶わなかった「空気読め感」とか落胆の気持ちが複雑に入り混じったブーイングなのかなとも思いました。
1番はドーピングが一掃されてみんなが称え合えることなんですけどね!!