横綱・日馬富士関の問題が自ら引退を決断し1つの区切りを迎えました。
当然これで問題が解決したわけでは無いですが、引退会見では初めて当事者から話がされるためかなりの注目が集まりましたね。
私も会見を見たのですが日馬富士関は一部語気を強める部分はあったものの、しっかり話していたように感じました。
しかし気になったのは師匠である伊勢ヶ濱親方の受け答えです。
冒頭では涙を見せつつ、弟子の引退を報告しましたが一般記者の質疑応答になってからは態度が変わったように見えました。
ネットでは「逆ギレ」という感想も。
本当の所どうだったのか、会見の映像を見ながら振り返ってみたいと思います。
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日馬富士が正式に引退!30分の会見を見ての世間の反応
2017年11月29日に引退会見が行われ、師匠の伊勢ヶ濱親方とともに正式に引退の報告をした横綱・日馬富士関。
引退会見は35分に渡って行われました。
会見の流れはこのような感じでした。
・NHKの三瓶宏志アナウンサーによる代表質問(19分30秒ごろまで)
・報道各社による質疑
NHKによる代表質問と他の報道の質疑の時間はだいだい15分ずつでした。
NHKが優先して質問する形などには批判も多いのではないかと個人的には思いましたね。
各社平等にすべきではないのかなと少し不満です。
まずは会見の様子をご覧ください。
【【大相撲】横綱・日馬富士が引退会見】
会見を見ての世間の声はどうでしょうか?
日馬富士の引退会見、俺は礼儀と礼節を教えてやっただけなんだが?みたいな態度で草
— ぱんどら (@mink_pandora) 2017年11月29日
まあ日馬富士の引退会見見て分かるのは、相撲取りや親方の暴力に対する認識ってやっぱり「指導の一環」程度のものだったんだなってこと。この認識の人たちがトップにいて、自浄作用なんかあるわけねえな。
— Point of No Return (@kikanhunou) 2017年11月29日
日馬富士の引退記者会見を見て、涙が流れたよ。全部を聞いてないけど、誠実な言葉だと感じた。
とっても惜しいけど、横綱で暴力をふるったから、引退は仕方がないと思う。
でも彼の人生はまだまだこれから。優秀な人だと思うから、これからの道で成功して欲しいと切に思う。— GATA (@GATAAgata) 2017年11月29日
頭を下げるのも日馬富士より伊勢ヶ濱親方の方が深かった……
現役時代から親方を応援しているけど、こんな形で育てた横綱の引退会見をする事に
なるとは……
日馬富士の引退より伊勢ヶ濱親方の姿を見る事が悲しい……— 祝融 (@shukuyuu95) 2017年11月29日
全く反省が見られない、暴力に対する認識が甘いなどの意見もあるし、しっかり話していた、引退はかわいそうだという意見もありました。
人によって本当に捉え方はさまざまですね。
確かに感情的に見ると親子のようにやってきてこのような形の引退ともなれば残念ではあります。
今は暴力が全面に出てしまってますが、今まで見えないところでは優しい人物だったのだろうとも思います。
だからこそなんですよね。
晩節を汚して欲しくなかっただけに、こういうたった1度の問題でもダメだということだと思います。
そして私が気になったのは伊勢ヶ濱親方の態度でした。
伊勢ヶ濱親方が逆ギレ!?反省なしって本当なの?
厳ついけど伊勢ヶ濱親方めっちゃ良い人やと思うわ、 pic.twitter.com/xYpRf6IqXF
— Nagi.F (@sayanee_tigers) 2017年11月29日
私の個人的な印象は伊勢ヶ濱親方の態度があまり良くなかったように感じました。
日馬富士も酒癖を聞かれた時にイラつくような感じを見せたけど概ね誠実に答えていたのではないかと思います。
(話したことや認識のの良し悪しは別として)
しかし伊勢ヶ濱親方は報道各社の質疑になった所から態度が変わったように感じました。
質問に対して不満があるような態度で、自分の対応にどのような評価をするかという質問には特に「自分は筋道を立ててやってきた」「分かったらすぐに謝罪した、何度も謝罪してきた」と答えたのが1番伊勢ヶ濱親方の考えを表わしていると思いましたね。
私には「自分は謝罪したのに受け入れてもらえなかった」という恨み節にしか聞こえませんでした。
まるで貴乃花親方が悪いとでも言いたげに聞こえました。
逆ギレと取られても仕方ない態度だったと私も思います。
確かに貴乃花親方の態度はとても頑なで理事の間でも浮いた存在かもしれません。
しかし怪我を負わせてしまったという事実がある以上それが問題であって、手を上げた方は謝罪するしかない。
本当に謝罪をするのであれば断られても何度も何度も頭を下げに行くべきだし、これからも誠心誠意謝罪するしかないと思うのです。
殴ったことに関しては日馬富士も「礼儀を教えるための指導が行き過ぎた」「貴ノ岩からも叱ってくれるお兄さんがいてありがとうございましたと言われた」と理由を述べていましたが、これも相撲の世界をよく表わしていると思いました。
どうにも2人には手を上げた理由があるのになぜみんな分かってくれないのか、なぜ自分たちだけがこんな目に合うのかという思いがあるような感じを受けましたね。
ただ1つだけ伊勢ヶ濱親方と日馬富士関を擁護するとしたら、もう少しマスコミの方は建設的な質問をしてほしいです。
感情的な言葉を引き出したいのかもしれませんが、最近はそういう部分を切り取って揚げ足を取るような報道も目立つので質問力を上げてほしいのが正直な感想です。
何度も同じような質問はしないでという伊勢ヶ濱親方の気持ちはそこは分かりますね。
だからと言ってそれに釣られて感情を出してしまったのは良くなかった。
特に伊勢ヶ濱親方はグッとこらえて1つ1つ丁寧に受け答えをすればまた違ったかもしれないのになと思います。
まとめ
不祥事で横綱が引退というのはやはり後味が悪いですね。
今回はモンゴル人力士どうしということもまた後味が悪いです。
せっかく相撲を盛り上げてくれているのに、印象が悪くなってしまうのも悲しいこと。
だからこそ朝青龍のことを反省して活かしてほしかったですね。
では今回のまとめです。
・伊勢ヶ濱親方の態度が変わったのは各社質疑になってから(私の見解)
・逆ギレと取られても仕方なかったと思う(私の見解)
・日馬富士関は概ね誠実に答えていた(認識の良し悪しは別)
相撲を盛り上げながら伝統も守っていくには本当にどうしたらいいんでしょう。
今まで考えてきたようで本気で考えてこなかったツケが来てると思います。
個人的には神事としての奉納相撲、スポーツとしてのSUMOに分けたらいいんじゃないかとも思っちゃいます。
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