ロック歌手のアブリル・ラヴィーンさんがライム病で5ヶ月間寝たきりだったのをご存知ですか?
2017年になってやっと回復も順調であることが公表され、アルバムもリリース予定ということで本当に良かったと思います。
ライム病はマダニというダニの仲間に噛まれることで発症する病気なんです!
5ヶ月も寝たきりになるなんて超怖い!
しかも日本にもマダニはどこにでもいる虫なのでこれは知っておくべき病気ですよね。
日本ではどれだけの人がかかっていて、どういう症状なのかなどライム病について一緒に勉強していきましょう!
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アブリルも5ヶ月寝たきりに!?ライム病とはどんな病気?
【良好】アヴリル・ラヴィーン、ライム病から順調に回復へhttps://t.co/JOajyATBqp
より強くなっていると実感し、エネルギーにみなぎっているという。今年中には新作をリリースするとみられている。 pic.twitter.com/2YQMq7tEVQ
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2017年8月14日
歌手のアブリル・ラヴィーンさんがライム病と分かったのはのは2014年10月ごろ頃のことです。
アブリルさんによると2014年の春頃にマダニに噛まれたそうで、以来数ヶ月間ずっと体調不良が続いていたそうです。
ここから分かるのはマダニに噛まれてライム病と分かるまでにそんなに時間がかかるの!?ってこと。
なんでも初期症状は風邪に似ていて、まさかマダニによるライム病とは思わなかったようです。
そこから悪化して5ヶ月間寝たきり状態になってしまったとのこと。
アブリルさんの症状は、
・5ヶ月間寝たきり
・息ができない、話せない、動けないと感じていた
・立っていることができず、1週間シャワーを浴びられないことも
ライム病にかかるとかなり長期間体調不良が続くことが分かりますね。
では詳しく症状を見ていきましょう。
ライム病の症状とは?
マダニというとライム病ですよね。怖いのは咬傷ではなくてこちらの方なので、どうぞご注意ください。私もだいぶ前に書籍に記事を書いたことがありました。 pic.twitter.com/nSupF5E0LZ
— このメガネの片隅に?かなぴん (@kanapin00) 2017年7月10日
ライム病はマダニによって媒介される病気です。
ちなみにライム病の由来は発見されたアメリカの地名から来ています。
ライム病はボレリアという病原体がマダニに噛まれることで体内に感染し起こります。
マダニに48時間以上吸血された時に感染すると言われ、初期症状が出るまでには3日から数週間とかなり幅がありますね。
感染すると感染初期、播種期、慢性期と症状が進んでいきます。
[感染初期]
マダニに噛まれた部分を中心にちょうど二重丸のような赤み(遊走性紅斑)が現れる。
リンパ節の腫張、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザや風邪に似た症状が現れ、体調の悪さや倦怠感は数週間に渡って続く。
紅斑が出ない場合もあり、その時は風邪やインフルエンザと間違われることもある。
[播種期]
病原体が全身に拡散することによりさまざまな症状が現れる。
・皮膚症状(二次性紅斑、良性リンパ球腫)
・神経症状(髄膜炎や脊髄神経根炎、末梢性顔面神経麻痺)
・循環器症状(刺激伝導系障害性不整脈、心筋炎)
・眼症状(虹彩炎、角膜炎)
・関節炎
・筋肉炎など
[慢性期]
感染から数か月から数年後に、慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎、角膜炎などを生ずる。
出典:Wikipedia
ライム病の詳細を見ても分かるとおり、感染してしまうとかなり長期に渡って症状が続くことが分かります。
感染から数か月、数年を経て重症化すると、皮膚症状や関節炎、脊髄脳炎などが悪化し亡くなることがあるそうです。
また、治療が遅れると皮膚や関節などに後遺症が残ることもあるとか。
アブリルさんがライム病にかかったのは2014年なのに今だに回復について言われているのを見てもまだ完治とはいえないのかもしれませんね。
アブリルさんが「風邪に似ていた」と言いライム病と分かるまでに時間がかかったのもうなずけます。
マダニに噛まれて赤くなったかもしれないけど、知らなかったら普通の虫刺されと思ってしまうと思うし。
「息ができない」「動けなかった」と言うのは播種期の循環器症状や関節炎、筋肉炎などが影響していたと思われます。
分かりにくさと長期に渡る症状から言えばかなり怖い病気と言えますよね。
知らなかったら見過ごしてしまう可能性がありますから。
アブリルさんは外国で感染したわけですが、日本にもマダニはいます。
日本でライム病にかかる可能性はどのくらいあるんでしょうか?
薬とかはあるのか、その辺も見ていきましょう!
日本でライム病にかかる可能性は?治す薬はあるの?
ライム病は北米やヨーロッパなどに多いとされていますが世界中で発生しています。
日本ではライム病は起こっていないのかと思いきや、日本でも年間数十件は感染の報告があるんです。
国立感染症研究所によると、本州中部以北(特に北海道および長野県)で多いとか。
日本のマダニもライム病の病原体を持っている確率は欧米と変わらないそうなので気をつけていくべきです。
もしかしたらあまり知られていないがために、気づかずにかかっていて風邪だと思っていた場合もあるのかもしれません。
もしライム病にかかってしまったら抗菌剤による治療が行われます。
治療が遅れると重症化や後遺症が残る場合があり早期発見・早期治療が重要!
マダニに噛まれない予防やマダニがいそうな場所に行った後は噛まれていないかチェックすることがとても大切になります。
マダニに噛まれない予防についてはこちらの記事をどうぞ!
>>>マダニの予防で大切なのは服装!虫よけスプレーも併用しよう
マダニがいる場所、噛み付きやすい場所についてはこちらの記事をどうぞ!
>>>マダニに噛まれたら慌てて取らないのが大切!正しい取り方と処置方法
まとめ
マダニに関しては最近の日本では「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で亡くなる方が多く話題になっていますよね。
マダニは昔からいた虫なのであまり気をつける概念が無いのかもしれません。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は2013年もライム病も1986年に日本で初めて特定された病気で新しいんですね。
だからあまりみんなに知識がなく、例も少ないので話題にならなかったんだと思います。
では今回のまとめです。
・ライム病はマダニに噛まれることで起こる病気
・初期症状は風邪に似ていて分かりにくいが長期に苦しめられる怖い病気
・マダニに噛まれたのを発見したら必ず病院へ!
これからはマダニ対策はしっかり行わなければいけない時代です。
高齢者で噛まれてSFTSで亡くなる方が多いので、おじいちゃん、おばあちゃんにもぜひ教えてあげてくださいね!
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