2018年7月豪雨で「00000JAPAN」という名前の災害時無料Wi-Fiが開放されています。
しかしTwitterなどインターネット上ではこんな声も。
- 00000JAPANが出ない
- 00000JAPANに繋がらない、使えない
アクセスポイント名が出なかったり繋がらないのは理由があります。
今回は00000JAPANを使おうとした時に使えなかった時に考えられる理由と対策をご紹介します。
さらに災害時無料Wi-Fiを安全に利用するポイントが3つあるので、そちらもお伝えしたいと思います。
ぜひお役立てくださいね。
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00000JAPANが出ない!?考えられる理由と確認すべきこと
【公衆無線LANを無償提供】
携帯3キャリアは、豪雨で大きな被害を受けた岡山県、広島県、愛媛県全域で、公衆無線LANの無償提供を始めました。災害用統一SSIDは「00000JAPAN」
キャリアとの契約不要でネット接続できます。#平成30年7月豪雨 #無線LAN #災害支援https://t.co/pRRHTZWgHO
— 地震・ニュース速報@Yahoo!ニュース (@YahooTopicsEdit) 2018年7月9日
災害時無料Wi-Fiが開放されたと聞いて使おうと思ったのに「ワイファイの画面をいくら探しても00000JAPANが出ない」という方がいらっしゃるようです。
2018年7月の西日本地域での豪雨災害では以下の地域で開放されました。
- 岡山県全域
- 広島県全域
- 愛媛県全域
開放している事業者はドコモ、au、ソフトバンクの携帯キャリア3社です。
当然ながら岡山、広島、愛媛の3県以外の地域ではいくら探しても00000JAPANは出ないです。
日本全国で開放されるわけではないので注意しましょう。
また状況によって開放地域が追加されることもあります。
2018年7月豪雨でも当初は岡山と広島のみ対象でしたが、後から愛媛が追加されています。
あともう1つ確認してほしいのが、開放している事業者のWi-Fiスポットが近くにあるかどうかです。
普段はそれぞれのキャリア利用者しか使えないようにカギがかかっているWi-Fiスポットがあるのをご存知だと思います。
災害時にはそのWi-Fiスポットが無料開放されているってことなんです。
そのため近くにWi-Fiスポットが無いと利用できないんですね。(電波の届く範囲が限られる)
00000JAPANが出ない時はまず2点確認です!
- 00000JAPANが開放されている対象地域かどうか
- 開放している事業者のWi-Fiスポットが近くにあるかどうか
災害時には焦っているかもしれませんが、少しだけ落ち着いて利用状況を確認することが大切です。
それは災害時無料Wi-Fi(普段の無料Wi-Fiも)を安全に使うためにも必要なことなんですよ!
実は内閣府からも災害時無料ワイファイを使うにあたり注意が呼びかけられているんです。
無料Wi-Fiの落とし穴!?安全に使うためのチェックポイント
【注意喚起】(1/3)
災害時無料Wi-Fi・00000JAPANを悪用した攻撃にご注意下さい。00000JAPANは、緊急時の利便性確保を優先とし、通信が暗号化されていません。
攻撃者によって、通信の途中で盗聴、偽のアクセスポイントをつかった情報の奪取などの危険性があります。 #00000JAPAN— 内閣サイバー(注意・警戒情報) (@nisc_forecast) 2018年7月9日
災害時無料Wi-Fiである00000JAPANは誰でも使えるありがたいサービスです。
しかし誰でも使えるWi-Fiということはイコール、カギがかけられていない、セキュリティがかかっていないということなんです。
普通は家で使うワイファイにはパスワードがあって、限られた人しか使えないですよね。
また緊急時の利便性を優先しているため通信も暗号化されていません。
「無料だからギガを使わなくて済むからラッキー!」ではなく、セキュリティが甘いことをちゃんと知っておいて、安全に使うためのポイントを押さえて利用するようにしましょう!
00000JAPAN接続時はパスワードやクレジットカード番号・個人情報の入力は避ける
【注意喚起】(2/3)
00000JAPANは、緊急時のやむを得ない安否確認や情報収集のみに利用し、ID、パスワード、個人情報の入力、お金が関係するサービスの利用は極力避けて下さい。
携帯電話回線が通じる場合は、こちらの利用を推奨します。
#00000JAPAN— 内閣サイバー(注意・警戒情報) (@nisc_forecast) 2018年7月9日
災害時無料Wi-Fi「00000JAPAN」は誰でも使えるようにパスワードもなく通信も暗号化されていないため、悪意のある人間が悪用しようと思えばカンタンにできてしまいます。
そのため重要な個人情報の入力は避けるべきです。
- パスワードを入力すること
- クレジットカードの番号を入力すること
- ネットバンキングやネットショッピングでお金のやりとりをすること
これらはしないようにしましょう。
SSID名が00000JAPANかを必ず確認!
SSIDとはWi-Fiスポットに付いている名前のことです。
災害用無料Wi-Fiでは「00000JAPAN」が共通のSSID名になっているというわけですね。
なんと腹の立つことにニセモノのSSIDを作って個人情報を抜き取ろうとする輩もいるんです。
そのような輩は紛らわしいSSID名のWi-Fiスポットを作って、間違えてアクセスしてくる人を待っています。
必ず「00000JAPAN」ゼロが5つ、大文字でJAPANであるかどうかを確認してから接続するようにしてください!
ゼロが4つや6つ、小文字でjapanなどはニセモノです。
また開放の対象地域じゃないのに00000JAPANが出ている場合もニセモノである可能性が高いです。
これが先ほど地域を確認しましょうと言った理由なんですね。
災害時に本当に腹が立ちますがくれぐれも騙されないように気をつけましょう。
必要なくなったらネットワーク削除をする
スマホって良くできていて、1度接続したWi-Fiには自動接続する機能があります。
だから家のワイファイも何回もパスワードを入れずに済んでいるんですね。
しかし00000JAPANは対象地域も使える期間も限定されています。
使用終了した後にも勝手に偽の00000JAPANに繋がるとも限りません。
そこで使う必要がなくなったらネットワーク削除を行っておくと安心です。
削除方法はこちら。
【iPhoneの場合】
- 設定(歯車のアプリ)→Wi-Fiに進む
- 00000JAPANの右にあるiボタンをタップ
- 「このネットワーク設定を削除」をタップ
【Androidの場合】(一例)
- 設定アプリ→Wi-Fi
- 小メニューの設定をタップ
- 保存済みネットワークから00000JAPANを選ぶ
- 切断をタップ
これで削除完了です。
今回のまとめ
- 00000JAPANが出ない時は対象地域かどうか、Wi-Fiスポットが近くにあるかを確認!
- 災害時無料Wi-Fiは利便性優先でセキュリティが甘いことを知っておく
- 接続時は重要な情報を入力するのは避ける
- SSID(Wi-Fiの名前)が00000JAPANかどうか接続する前に確認!
- いらなくなったらネットワーク削除する
緊急時にこんなに気をつけないといけないのか・・と思ってしまいますが、悪用する輩がいるので気をつけるに越したことはありません。
被災地に詐欺が横行する話もあるようにネットにも悪い人はいるんです。
まだ運用されてからの実績も浅いですし、これから良くなる部分もあると思います。
私たちも情報をしっかり知った上で賢く利用したいですね。
【繋がらない、使い方がわからない時はこちらもチェック!】