最近は災害が多い気がしませんか?
災害の時に最も困ることの1つが「トイレ」ですよね。
運良く自宅が難を逃れたとしても断水になってトイレが流せないってことになったら?
災害の断水対策としてお風呂に水を溜めておくということも言われているので、お風呂の残り水を使ってトイレを流そう!ということもあるかもしれません。
- 災害の時にトイレを流す前にチェックしてほしいこと
- お風呂の残り水での正しいトイレの流し方は?タンクに水を入れる、入れない?
- 断水が復旧後、正しい手順は?いきなりトイレを流してはいけない?
これらを解説していきますね。
特に災害の時は焦っていて思わぬ失敗をしたりしますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
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災害の時にトイレを流す前にチェックしてほしいこと
狛江市総合防災訓練 市内一斉に開催!
喜多見駅に避難し世田谷区の方とともに狛江第5小学校へ避難。今回は災害用マンホールトイレ2基を設置する訓練を。集合住宅では、大規模な地震が発生した場合は下水管の破損も考えられるので、トイレは水を流さない方法の説明を受けました。心得ていきます! pic.twitter.com/bUJNJ4z1St— 小野寺かつき (@onodera1964) 2018年2月25日
「断水していたことに気づかなくてトイレをしてしまった!」
そんな時は焦りますが、トイレを流す前にワンポイントチェック。
断水の後に1回も流していなければ1回は流せます。
でもその前に、断水の原因が地震だった場合はうっかりトイレを流さないほうがいいんです。
その理由は地震の場合、地下や建物の内部の下水管がダメージを受けている可能性があるからです。
どこかで亀裂が入っていたりしたらそこから汚水が漏れる恐れがあります。
マンションの場合は特に階下のお宅に影響が出ることもあるので、大きな地震災害の時は下水管の状況が確認できるまでトイレは流さない方がよいでしょう。
上水道も水が出ないということは下水管もダメージがあると考えられますし、大きな地震の後に道路で下水が溢れている場合は、自宅はだいじょうぶでもトイレの使用を控えた方がいいそうです。
参照:横須賀市 上下水道局
下水管が大丈夫かどうかの確認方法についてはけっこうあいまいな印象です。
私も調べてみましたが宅地内の排水設備は市などの管理外になるようで、災害後の点検に関しては自分もしくはマンションなどの管理会社で行う必要があるような感じでした。
自宅だったらどこか漏れていないか自分の責任で流してみて確認することもできますが、マンションやアパートの場合は近所の方との情報共有が大切になるのかなと感じました。
集合住宅の方は緊急時の対応を管理会社などに問い合わせておくことも必要かもしれません。
また避難所に仮設トイレが設置されるまで数日かかることもあります。
トイレをしない訳にはいかないので、非常持ち出し袋などに携帯トイレを多めに準備したり、簡易トイレの作り方と用具を準備しておくことが大切ですね。
昨夜スタッフ研修で災害時のトイレの作り方を練習しました!先ずは、市販のゴミ袋をトイレにかけます。(本番ではきっちりと布のガムテープで固定します。) pic.twitter.com/AcHIbJhp2h
— ゆう×2☆ (@rsGUQpLCHcKEy7x) 2018年7月5日
【簡易トイレの準備が大切!】
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お風呂の残り水での正しいトイレの流し方は?
断水中のトイレの流し方と注意点 pic.twitter.com/zDEfjH220e
— misa (@awdg_nkjw) 2018年7月10日
下水管のダメージがなかった場合は、お風呂の残り水などを利用して手動でトイレを流すこともできます。
その場合も古いタイプは単純ですが、最新の電気設備が付いていたりするものは手順が違ってきます。
機種によって対応手順が違うので、トイレの解説書やメーカーのホームページで確認が必要です。
流す時に必要な水はバケツ1杯程度(約6~8リットル)と言われています。
最近の新しいタイプではもっと少なくて済むこともあるようです。
【手動でのトイレの流し方】
★念のため便器の周りに新聞紙などを敷いておくとよい
- コンセントや電気設備に水がかからないように注意しながら勢い強めに流す
- ゴボッという音が鳴ったら流れた合図
- 流した後に水が少ない場合はバケツ半分くらいの水を静かに流し、元に戻しておく(におい対策)
【LIXIL】断水時にトイレを流す方法 (トイレの断水・停電時の対応)
ポイントは流した後に水位を元に戻すということです。
「流れた~よかった」とホッとしてしまいますが、水位が下がったままだと悪臭が上がってきてしまいますよ。
また数回に1回は多めに水を流して詰まりを予防するのも大切だそうです。
トイレを手動で流す時はタンクに水を入れる、入れない?
もうお分かりかもしれませんが、手動でトイレを流す時はタンクに水は入れません。
直接便器に水を流すのが正しい方法です。
TOTOのホームページにもこのように注意書きがあります。
タンクへ直接水を入れることは避けてください。
タンク内の水だけでは洗浄水量が不足するため、洗浄不良や詰りの原因になることがあります。
風呂の残り水など使用される場合は、水中の髪の毛などがタンク内部の部品にひっかかってしまうことなどもあります。
また、商品によってはタンクのまわりに電気部品があるため、水かかりにより故障の原因となることもあります。
手動でトイレを流す場合はある程度の量と勢いで水を流す必要があるから直接便器へ流すんですね。
それにゴミがタンク内にひっかかるというのも盲点でした。
手動でトイレを流す時はタンクには水を入れないようにしましょう。
断水が復旧後、正しい手順は?いきなりトイレを流してはいけない?
三原市水道部にて、給水を再開した区域の更新がありました。
自身の地域から水道から出るかご確認いただくとともに、節水にご協力ください。#三原市 #水道 #断水 #復旧 #一部復旧 #一部給水 #給水 #西日本豪雨 #7月豪雨 #広島県 pic.twitter.com/4M4QZzKcOT— ツネ (@lg8nos5an_mb) 2018年7月14日
「断水復旧後にいきなりトイレを流すとウォシュレットやタンクが破裂する」というツイートが出回っているそうです。
これを受けてTOTOさんが断水復旧後の対応を公開しています。
TOTOによるとTOTO製品に関しては破裂したという情報は寄せられていないそうです。
しかし断水復旧後には水道管に空気や砂などの異物が入り込んでいることは考えられるのだとか。
異物によって壊れる可能性はゼロでは無いので、復旧後まずは水道管に入り込んだ空気や異物を除去する必要があります。
方法は一軒家であれば外にある水道(単水栓)、外の水道が無い場合やマンションなどは洗面所や台所の水道(2ハンドル水栓)で水が透明になるまで出し続けるだけ!
それからトイレを流すようにしてください。
この作業に関しては業者などに依頼しなくても自分でできるものです。
くれぐれも詐欺には注意してくださいね。
地域で断水が復旧しているはずなのに水が出ない、何度か操作しても水が止まらないなど不具合がある場合には修理が必要な可能性があります。
今回のまとめ
災害時のトイレは本当に困ります。
私も東北の震災を経験しましたが、このように手順を踏むことを知らずトイレが溢れかけた経験があります。
幸い大丈夫でしたが排泄は止められないしガマンしてはいけないものなので、その時に簡易トイレは絶対いると勉強したのでちょこちょこ増やしつつ準備しています。
プライバシーもありますし、各自で数日分の簡易トイレは準備しておきましょう!
災害の時は普通のトイレはまず使わないと思っておいたほうがいいなと私は思いました。
簡易トイレをまだ用意していない方はぜひこの機会に用意しておくことをおすすめします。
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