天皇陛下の生前退位について皇室会議が行われ、退位は平成31年(2019年)4月30日に決まりました。
平成が終わると思うととても感慨深いものがあります。
私は平成が始まってすぐの生まれなのでやっぱりさびしいですね。
友達と話をしていても平成という元号が気に入っている人は多いので。
そうなると気になるのは次の新しい元号がどうなるのかってことですよね。
新元号の候補の提案や決定は誰がしているのか、そもそも話し合いをする人もどうやって選ばれているのか・・・?
なんだか秘密会議っぽくて気になります!
今回は昭和→平成に変わった時の例から調べてみました。
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元号の提案者は正式に公表されたことがない
元号候補の提案者は平成と決まってからも正式に公表されたことはありません。
理由は明らかになってはいないのですが、後に平成の考案者として関係者が明らかにした山本達郎氏も決して自分が考案者だとは明かさずに亡くなられたそうです。
私の推測ですがやはり元号が変わることは天皇陛下が崩御されたことに伴うものなので、やたらと吹聴するものではないという考えなのかなと思います。
日本国民であれば多くの人々が気になることではあるけれど、やはり昭和→平成の改元は悲しみの中行われたという気持ちなんでしょう。
ちなみに平成は現在の元号法が制定されて初めての改元です。
長い天皇家の歴史の中でもまだ1回しか行われたことがないことなので、前例がなくて当たり前ってことですね、
平成改元の時よりもだいぶ情報開示の意識が高まっているし、もしかしたら平成から新元号に変わるときにはもっといろいろなことが公にされるかもしれませんね。
関係者から明らかになった「平成」の提案者は誰?
平成の提案者は2015年に放送されたあるテレビ番組内で関係者が明らかにしました。
内閣内政審議室長(当時)として新元号選定に関わった的場順三氏が出演して、「平成を提案したのは東大名誉教授の山本達郎氏である」と証言したんです。
その他の候補案に関しても
・修文(目加田誠氏/古典中国文学者)
・正化(宇野精一氏/儒学者、国語学者)
これらの人物が提案したことを後に認めています。
この証言も「提案者がすでに亡くなっているからもう言ってもいいだろう」と言うことで明かされたもので、いかに改元に関わる会議が秘密的かが垣間見えますよね(良い悪いは別として)
そして3案以外にも候補案はあって他の人にも依頼はされていたそうです。
しかし極秘裏ということで誰になぜ依頼したかまでは明らかになっていませんね。
ちなみに平成に決まったときは3案から8人の有識者からなる「元号に関する懇談会」や衆参両院の正副議長らの意見を聞き、最終的には臨時閣議により決定されました。
よって最終決定は内閣総理大臣がしていることになります。
本当の「平成」の考案者は安岡正篤氏!?
新元号制定に関わった的場氏からは「山本達郎氏が平成の提案者」だと明かされましたが、実はもう1つの説も言われているんです。
それが陽明学者の安岡正篤氏がもともとの提案者であるという説です。
安岡正篤(やすおかまさひろ)氏は昭和58年に亡くなっているので当然平成に決まったときにはいませんでした。
でも昔提案していた平成を山本氏が再提出したという話があるんですよ。
・元議員の渡部恒三氏によると決定前から竹下首相や日本政府首脳が「平成」に執心していた
などの逸話が残されています。
もうこの辺の話になってくると幕末の歴史物語みたいになってきちゃう気もします(^^;)
知的好奇心を満たす話になってくるのでこの辺にしときます(笑)
事実がいかであるかは分かりませんが、現代でもし元号制定の過程がみんなに公開されたり提案者が公表されたりしたとしたらそれはものすごいことだって言うのだけは確実ですね。
平成→新元号の選考はすでに始まっている
今上天皇の退位に伴う新元号の制定に関しては、すでに政府が専門家に依頼して考案してもらい案を受け取っているそうです。
候補案の作成を依頼されたのは、中国史、中国古典文学、日本古典文学など各分野で第一人者とされる複数の学者と言われていますが、今回も依頼した理由などは明らかにされていません。
ただし元号候補には多くの制限や決まりがあるために、日本の歴史だけでなく中国、アジアの歴史にも精通していないと難しいんだとか。
特に国民の理想にふさわしくて良い意味の漢字2文字となると難しいですよね(^^;)
これまでの元号は中国の書物を出典として考案されたものが多いです。
だから中国史や中国古典文学の学者が依頼されていると考えられますね。
まとめ
平成が終わるのは寂しいですが今上天皇が生前退位となり、天皇が崩御された悲しみの中で改元が行われるのではなく前向きな気持ちで新元号に変わるのでかなり気持ち的に違いますよね。
「新たな元号に前向きな気持ちで変わる」ことは想像以上に良い影響をもたらすのではないかと個人的には感じています。
生前にご退位を表明されたことに批判的な報道も聞きましたが、今上天皇のご決断はご自身よりも国民を思ってのことだったのだろうと思いますね。
では今回のまとめです。
・元号を考案する人物、人選の理由は前回は明かされなかった
・元号が変わって国民に定着してから関係者から証言が出てきた
・平成→新元号も候補はすでに出ているが、考案者や人選の理由は明かされていない
新元号を決めていく過程がオープンになるかどうかは分かりませんが、新たな元号も国民に親しまれる良いものになってくれることを期待します。